ストレス発散方法はたくさんあります。運動、友人とお喋りをする、好きなだけお酒を飲む、カラオケでひたすら歌うなど。中でも、特におすすめしたいストレス発散法が”涙活”です。名前の通り、思いっきり涙を流し、心をすっきりさせる最強のストレス発散法なんです。そんな涙活のメリットと、涙活のおすすめの方法について紹介していきます。
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そもそも、涙活とは?
当たり前のように「涙活」と言ってきましたが、実はこれ、造語なんです。
実業家の寺井広樹さんによって考案・提唱されたものであり、涙活の具体的な内容は、「1か月に2~3分だけでも能動的に涙を流すことによって心のデトックスを図る活動」とされています。
涙を1粒流すとストレス解消効果が1週間続くことが医学的にも証明されており、
寺井さん自身が手掛ける離婚式で旧郎旧婦が泣いてスッキリした表情に切り替わるのを目の当たりにして、涙に着目したのがきっかけとのことです。
泣いたらスッキリした!なんて経験した人はしっくりくる言葉なのではないでしょうか?
涙活のメリットについて
まずはじめに、涙活のメリットからご紹介していきます。
泣いたらなんかスッキリしたけどなんでだろう?と感じている方はぜひ参考にしてみてください!
メリット①副交感神経が刺激され、リラックス効果がある。
涙を流すことで、自律神経の副交感神経を活性化することができます。
副交感神経とは、からだの各部分の活動性を下げ、次の活動に備えて回復、修復させるために働きます。
副交感神経が活性化すると、心身ともへのリラックス効果が期待できるというわけです。
メリット②セロトニンが分泌され、ポジティブな気分になれる。
また、対ストレスに有効であるとされる「セロトニン」という神経伝達物質が分泌され、精神が安定する効果が期待できます。
セロトニンとは、脳内で分泌される神経伝達物質の1つであり、ドパミン・ノルアドレナリンを制御し精神を安定させる働きします。
涙活のメリットをご理解いただいた上で、涙活をする時におすすめしたい「映画」「小説」をご紹介していきます!
また、筆者が個人的にはまっている涙活方法もあわせて紹介します!
涙活におすすめな映画5選
それでは早速、個人的に泣ける映画厳選5選を紹介していきます。
いずれも、涙活するときにはリピートして見ているほどにはおすすめの作品なので、ぜひ参考にしてみてください!
その⒈ アバウト・タイム〜愛おしい時間について〜
もう10回以上見ているかもしれません。笑
タイムトラベルというSF要素の中に、毎日何気なく過ごしている時間の大切さ、そして周りの人たちへの愛情を描く、心温まる作品です。
傷つきながらも順風満帆に人生を歩んでいく主人公ですが、タイムトラベルでもどうしても変えられない未来を受け入れる主人公の姿勢に心打たれ、涙なしでは見ることができません。
また、本作ではウィットの効いたセリフが多く、そこも見どころの1つでもあります。
以下の記事にてまとめていますので、気になった方はご覧下さい、、!
その⒉ きみに読む物語
愛は勝つ、という言葉が痛いほど響く不朽の名作です。
とある療養施設で暮らしている記憶を失ってしまった初老の女性。
そこに、ひとりの男性が彼女のもとを訪れて、ある物語を読んで聞かせます。
その物語の内容は、1940年代のアメリカ南部の町で良家の子女と地元の貧しい青年の間に生まれた純愛の物語
ーそう、初老の女性が記憶を失う前の2人の物語なんです。
愛し合っている2人の前に、家庭格差の問題や第二次世界大戦など次々と試練が襲いかかります。
運命に必死に抗い、お互いを想い合う2人の物語に涙なしでは見ることができません。
衝撃のエンディングは本当にハンカチ必須です。。。
その⒊ きっと星のせいじゃない
お涙頂戴のイメージがある「難病系」のストーリーはあまり好きではないのですが、
本作は以下に記載する通り、登場人物の心情にスポットが当てられており、非常にのめり込んで鑑賞することができます。
末期ガンで闘病中のヒロイン(ヘイゼル)は、学校にも通えず、友人もできず、酸素ボンべなしでは生活できないー。
そんな中、ガン患者の集会で骨肉腫を克服した男の子(ガス)と知り合います。
ガスはヘイゼルに強く惹かれ振り向いてもらうために、彼女が敬愛する作家にメールを送って返信をもらうことに成功します。
それをきっかけに、2人はその作家に会うためにオランダへ旅行に行くのだがーー。
闘病中の障壁を2人で乗り越えて行く過程や、
ガスがヘイゼルに惹かれているのに素直になれない描写など、すべてのシーンに共感でき心を打たれます。
人間の死という普遍的なテーマを扱っており、自身の人生観を見つめ直すきっかけを与えてくれる必見の作品です。
その⒋ 君の膵臓を食べたい
青春映画の原点にして頂点とも言える傑作です。
重い膵臓の病を患うヒロイン・山内桜良と、桜良の病気を唯一知ることになるクラスメイトの【僕】役の物語。
本作では、高校時代当時の≪過去≫と、12年後の≪現在≫が描かれ、≪過去≫と≪現在≫の2つの時間軸が交錯しながら物語が進んでいきます。
ヒロインの桜良は、重病を患っていることも感じさせない天真爛漫な性格で、内気な僕とのやりとりが初々しくて共感できます。
個人的に、作中で「旅」へ出かける物語が大好きなのですが、本作でも福岡への旅行へ行くシーンがあり、臨場感や高揚感がリアルでたまりません。
その旅行中で2人がやっていた『真実か挑戦ゲーム』は、観ていてこっちまでドキドキしてしまいました。
【僕】のぽっかり空いてしまった心の穴に触れる時、涙なしでは見れない作品です。
その5. 秒速5センチメートル
描写、音楽、2人の感情ーどれを取ってもリアルで共感でき、感傷的な気分になってしまう作品です。
あらすじは以下の通りです。
小学校の卒業と同時に離ればなれになった遠野貴樹と篠原明里。二人だけの間に存在していた特別な想いをよそに、時だけが過ぎていった。
そんなある日、大雪の降るなか、ついに貴樹は明里に会いに行く……。
貴樹と明里の再会の日を描いた「桜花抄」、その後の貴樹を別の人物の視点から描いた「コスモナウト」、そして彼らの魂の彷徨(ほうこう)を切り取った表題作「秒速5センチメートル」。3本の連作アニメーション作品。
秒速5センチメートル
貴樹が明里に会いに行くため、上野駅→小山駅→高崎駅で両毛線に乗り換え、岩舟駅まで向かう。
筆者は本作が大好きすぎて、聖地巡りをしてしまいました。笑
文字通り移動しているだけなのですが、作中に入り込めたような特別な気持ちになりました。
環境や居場所が変わり、すれ違ってしまう2人を見ていると、なんだか胸が苦しくなります。。。
号泣というよりは、ぽろっと涙が流れてしまう、そんな気持ちにさせてくれる作品です。
また、主題歌も非常にエモーショナルで感情を煽ってきます。
山崎まさよしさんの『One more time,One more chance』ぜひ1度聴いてみてください!
※聖地巡りをした時、小山駅で流れていた記憶です。
涙活におすすめな小説5選
続いては、おすすめ小説についてです。
映画に比べると、描写イメージしづらかったり時間がかかってしまったりしますが、
小説は登場人物の心情描写が詳細に描かれているので、感情移入にはもってこいなんです!
それでは、おすすめの5作品について紹介していきます。
その⒈ そしてバトンは渡された
あらすじは以下の通りです。
高校二年生の森宮優子。
生まれた時は水戸優子だった。その後、田中優子となり、泉ヶ原優子を経て、現在は森宮を名乗っている。
名付けた人物は近くにいないから、どういう思いでつけられた名前かはわからない。
継父継母がころころ変わるが、血の繋がっていない人ばかり。
「バトン」のようにして様々な両親の元を渡り歩いた優子だが、親との関係に悩むこともグレることもなく、どこでも幸せだった。
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高校2年生の優子が、血の繋がりがない森宮さんに育てられ、過去の両親との再会を経ながら、
自身の将来の決断をする時の心境、それを受け入れる周囲の人の温かさに心が温かくなります。
バトンは渡されるー最後のバトンが渡されるシーン、本当に泣けてしまいます。
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その⒉ 色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年
ハルキストとして、紹介させていただきます!
感動系というわけではないのですが、主人公の置かれた状況や心情が複雑すぎて、なんとも胸が痛くなる作品です。
主人公は表題作の通り、「多崎つくる」という人物です。
名古屋の高校に通っていたつくるは、とても仲の良い男女5人のグループにいましたが、大学2年の夏に転機が訪れます。
つくるを除く4人組から「もう俺たちの前に現れないでほしい」と一方的に絶縁を切り出されてしまうのです。
そのまま時が流れ、社会人となった「つくる」は沙羅という女性と出会い、当時の話をします。
沙羅は「過去の真相を知るべき」と言い、4人組の現在を調べ上げます。
すると、知る由のなかった衝撃の事実が発覚します。
そこから、つくるの過去を知る巡礼が始まるのですー。
冒頭に記載した通り、感動系という話ではないのですが、
つくるの置かれた状況や、巡礼をして判明してくる真実に本当に胸が痛くなります。
抽象的な話が多い村上春樹さん小説の中でも、比較的読みやすい部類に入るかと思うので、その点でもおすすめです!
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その⒊ 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う
恋愛下手な女性たちがとある路地裏にあるセレクトショップを訪れ、自分を変える一着を探していくうちに、強がりやプライドを捨て、自分の素直な気持ちと向き合っていくストーリーです。
短編小説集となっており、恋愛に不安や悩みを抱えた5人のアラサー女性が登場します。
・10年付き合った彼氏とマンネリ気味のメイコ
(タイトル:あなたといたい、とひとりで平気、をいったりきたり。)
・既婚者の永瀬と不倫関係にあるクミ
(タイトル:悪い女ほど、清楚な服がよく似合う。)
・9つも年下の男子に恋してしまったチヒロ
・元カレの披露宴スピーチを任されてしまったアユミ
・多彩な彼に憧れる平凡なマサコ
読んでいて胸が張り裂けられそうになるくらい辛くなります。笑
短編小説集となっており、自分の境遇と近い一編を見つけてみてください。。。
なお、この小説は別記事でもご紹介していますので、気になる方はチェックしてみて下さいね!
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その⒋ コーヒーが冷めないうちに
本屋大賞受賞作で、映画化もされている作品です。
舞台は、とある街のとある喫茶店。店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることが出来るという。
ただし、そこには『過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。』や『過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。』などのいくつかのルールがあった。
誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら……」という《後悔》の思い。
様々な《後悔》を抱えた客たちが、今日も店を訪れる。
コーヒーが冷めないうちに
過去に戻れたら何をしたい?誰しもが一度は考えるテーマを扱った本です。
ただ、本作はいわゆるタイムトラベル作品とは1点だけ異なる点があります。
それは、過去に戻っても未来(=現在)は変わらないことです。
この設定、最初は「意味ないじゃん」と思っていましたが、「あ、これが現実」なんだなと思いました。
一度してしまった行動は、どんなに反省して後悔しても取り消せないんです。
嫌なところ突いてくるなって思いました、、、笑
でも、未来が変わらなくても「答え合わせ」はしたくなるもの。そんな心情を扱ったストーリーです。
あの時こうしていれば別れなかったかな?そんなこと考えるのは時間の無駄。
ただ、傷ついた心にこんなにも寄り添ってくれる作品は他にはありません。
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その⒌ アイネクライネマハトマジーク
この作品と出会ったのが、仙台で出会った恋人と別れたばかりの時だったので非常に印象に残っています。
自分の置かれた理不尽な境遇や、人の気持ちを動かすことはできない現実に直面し、落ち込んでいた時の気持ちに響きました。
あらすじは以下の通りです。
マーケティングリサーチ会社に勤務する佐藤は、劇的な出会いを探している。
そんな佐藤に対して、劇的な出会いで結婚した織田や、最近妻から家出された藤真が出会いとはを説く。
その中で、佐藤は街頭アンケートで本間と出会い、10年の歳月を共にすることになるのだがー。
物語は平坦に進んでいくのですが、思いがけない絆で佐藤とつながっていく人々が、愛と勇気と幸福感に満ちた奇跡を呼び起こしていく物語に胸が熱くなります。
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筆者が実際に行なっている涙活の方法について
今までは涙活時におすすめな映画や小説の紹介をしてきましたが、
最初はなかなか難しい・・・そう感じる人も多いのではと思います。
ここでは、実際に筆者がよくやる涙活方法をご紹介します。
結論としては、缶ビール片手に深夜の川沿いを歩きながら、ベンチに腰掛けて映画や本を読みます。
おすすめなルートは、なんと言っても隅田川。
永代橋から厩橋までルートが最高すぎるんです。徐々に大きくなる東京スカイツリーにわくわくしつつ、隅田川の水面に反射する夜景が最高な味を出してくれます。
川沿いの道にはベンチが点在しているので、腰を下ろし、川沿いの夜景を眺めながら感傷に浸ることができます。
深夜24時以降であれば、ほとんど人も歩いてないですし、1人の世界に入り込みことができます。
個人的には、家の中よりも開放的な外の方が涙活しやすいと感じているので、あくまで一例として参考になれば嬉しいです。
もちろん、その他のおすすめの公園については以下の記事にてご紹介しておりますので、ぜひ読んでみてください!
涙活をやってみよう!
いかがでしたでしょうか。涙活のメリットは非常に大きいもので、その方法もたくさんあります!ストレス社会に生きているからこそ、この記事が、自身のストレスとうまく向き合う方法を見つけるきっかけになれば嬉しいです。
最後まで読んでいただきありがとうござました!