失恋をして落ち込んでいる時は、小説を読むことをおすすめします。様々な人物やストーリー展開があるため、落ち込んだ心に寄り添ってくれる本に出会えるからです。泣いてスッキリできる、前向きになれるなど、失恋した時に読みたい小説10選を厳選しました。概要とお気に入りの”私の一行”をまとめてみたので、ぜひ参考にしてみてください!
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第1位 くまちゃん – 角田光代
直木賞作家の角田光代さんが描いた、失恋小説の原点にして頂点とも言える不朽の名作です。
短編恋愛小説である本作は”失恋”をテーマとしている作品で、
1つ目の物語で恋人を振った登場人物が、次の物語では振られるという「失恋リレー」のような構成となっています。
1作目では振っていた側の登場人物が、2作目では振られる側になることで、
振られる側の切ない気持ちと、振った側の心情描写や、好きではない相手への行動が痛いほどリアルに描かれています。
登場人物は、
「バンドマンに憧れすぎている男」
「有名画家に依存する舞台女優志望の女」
「憧れの人と思いが通じてしまったOL」
「現実と向き合えずに芸術家を気取る男」
など、日常生活の中の恋愛をテーマとして扱っているので、感情移入しやすいのも特徴の1つです。
前作では「あんな子いたな」程度に振り返っていた登場人物が、
好きな女性から「今が幸せなわけないじゃん」と吐き捨てられる描写などがあり、本当に胸が痛くなる作品です。
人には人の地獄がある。とまでは言いませんが、
自分の失恋に対して、今までとは違う角度から見たり、心の落ち着きを取り戻したりするきっかけになるかもしれません。
個人的に響いた”私の一行”は以下を選定しました。
■私の一行
ふったのでもふられたのでもなく、二人で手放したのだとこずえは頭を下げてから思った。必要でいることを守りきることができなかった。
これだ!と強く感じました。
恋人との別れは結局「関係性を維持することを放棄する」ことなんだなと思いました。
たまたま、そのタイミングがお互いで違うから、悲しむ人が生まれてしまうだけで。
そうやって、自分にとって、今必要なものを拾っては捨てて生きていくんだなと思うと、なんだか前向きな気持ちになります。
また、角田光代さんはその他魅力的な作品が多く、以下の記事でもまとめているので、是非読んでみてください!
第2位 青くて痛くて脆い – 住野よる
生き方があまり上手ではない大学生の男女を描いた”THE 青春小説”とも言える甘酸っぱい名作です。
人付き合いが苦手で、常に人と距離をとろうとする大学生の田端楓。
空気の読めない発言ばかりで周囲から浮いている秋好寿乃。
ひとりぼっち同士の2人は惹かれ合い、秘密結社サークル『モアイ』を作ることから、ストーリーが大きく動き出します。
恋愛をメインテーマとした作品ではありませんが、「ぎこちない男女関係」や「若気の至り」など、
なんでもできると思っていた当時の自分のタイムスリップできるような感覚になる作品です。
傷つくことに慣れていない男女の心情描写が本当に痛々しく、
なんとなく、傷つけ方が失恋のそれと似ているなと感じたので選定をしました。
自分の恋愛を客観的に振り返れる作品となっており、かつ、初心に戻ることができると思います。
なお、映画化もされています(実は見ていません)が、
本作は心情描写が多く、そこが魅力的な作品なので、小説の一文一文を噛み締めながら読んで頂くことをおすすめします!
■私の一行
なんの躊躇もせずに、自分と同じ傷を負ってほしいと思っていた。どうして、僕はそんな考えを持った。傷ついたからだ。傷つけられたからだ。傷ついたから傷つけていいなんて、はずがないのに。
これは、わかっていても難しい。
恋人と喧嘩した時、自分がひどいことをされた(言われた)から仕返ししてしまう、不機嫌になってしまう。相手に見返りを求めてしまう。そして悪循環になってしまう。
自分含め、人の嫌な感情全てが丸裸にされたような感覚になりました。
第3位 試着室で思い出したら、本気の恋だと思う。 –
尾形真理子
恋愛下手な女性たちがとある路地裏にあるセレクトショップを訪れ、自分を変える一着を探していくうちに、強がりやプライドを捨て、自分の素直な気持ちと向き合っていくストーリーです。
短編小説集となっており、恋愛に不安や悩みを抱えた5人のアラサー女性が登場します。
・10年付き合った彼氏とマンネリ気味のメイコ
(タイトル:あなたといたい、とひとりで平気、をいったりきたり。)
・既婚者の永瀬と不倫関係にあるクミ
(タイトル:悪い女ほど、清楚な服がよく似合う。)
・9つも年下の男子に恋してしまったチヒロ
・元カレの披露宴スピーチを任されてしまったアユミ
・多彩な彼に憧れる平凡なマサコ
など、同じ年齢の5人がそれぞれ違う環境で奮闘している作品になっております。
著者の尾形真理子さんはコピーライターということもあり、本作では心に突き刺さるセリフのオンパレードでした。。。
個人的には、
彼氏とのマンネリを悩む短編『あなたといたい、とひとりで平気、をいったりきたり。』と、
不倫関係から抜け出せない『悪い女ほど、清楚な服がよく似合う。』が非常に印象的でした。
アラサーになり未来が見えない男と一緒にいる。
貴重な20代を先のない不倫に捧げてしまっている現状に対して、やるべきことがわかっていても一歩踏み出せない。
あとちょっと頑張れば好転するんじゃないか。いや、もうやめよう。
なんで私だけこんな苦しいの?
ーモヤモヤした落ち込んだ気持ちに寄り添ってくれる最良の1冊だと思います。
名言だらけで本当に悩んだのですが、”私の一行”は以下にしました。
■私の一行
ちゃんと欲しがる女ほど、欲しがられる女になる。
本質だなと感じました。
不倫相手に振り回されてばかりの女の子(クミ)を描いた短編小説の最後のワンフレーズなのですが、これに気づいた女の子はきっと無敵なんだろうなと感じました。
僕の周りの友達で(多分、無意識で)この言葉を体現している女友達がいて、すごく魅力的な人なので心の底から共感しました。
第4位 もういちど生まれる – 朝井リョウ
直木賞作家であり、『桐島、部活やめるってよ』や『何者』などの名著を輩出し続ける朝井リョウさんの青春短編小説です。
あらすじは以下の通りです。
バイトを次々と替える翔多。
美人の姉が大嫌いな双子の妹・梢。
才能に限界を感じながらもダンスを続ける遥。若者だけが感受できる世界の輝きに満ちた、背中を押される爽快な青春小説。
幻冬舎
モラトリアム終盤を迎え、青臭さ、プライドやこみ上げる焦りを抱えながらも懸命に生きている若者(大学生)を描いた爽快な作品です。
誰しもが悩む「才能がある、ない」や「普通と特別」などを大テーマにし、
そこに恋愛要素を組み入れた作品になっており、発狂したくなるくらい非情で残酷な現実を描いています。
本作は『諦め』は大事という気づきを与えてくれる作品だと考えています。
学生の時の「なんとなく、こいつには勝てないな」は、大人になると逆転できないものになっています。
失恋の原因に、上記の感情がうまく当てこまれており、強く頭を強く叩かれたような感覚になります。
失恋した時にどん底まで落ちたい人ドMな人に、非常におすすめです。
■私の一行
みんなそれぞれ「一番大学生っぽい」のに、必死でそうでない振りをしている。さかさまになってみても、やっぱりオレは礼生にはなれなかった。
自分の好きな女の子が、自分よりも魅力的な男の子に惚れている。
どシンプルに失恋する主人公の諦念があらわされた一行です。
こういう瞬間って、血の気が引くというか頭が真っ白になりますが、この一文の見えないところでは、主人公は本1冊書けるくらいの思いが交錯しているんだなと思うと、なんだか笑えてしまいます。
(小説だからそこ、自分より下を見て元気だそう!そんなメッセージです。)
第5位 私は私のままで生きることにした – キム スヒョン(著)/吉川 南(翻訳)
韓国では60万部突破のベストセラーとなっている作品です。
日本語版を拝読し心を掴まれたので、やや趣向を変えて、エッセイ本を選定しました。
恋愛をテーマとした作品ではありませんが、
自分が無力な人間に思える人たちへ、平凡だけど美しい、あたたかいエールがつまっています。
個人的な感想としては、全体的に抽象的な内容という印象なのですが、
当たり前だけど、意識できていないことがたくさんあることに気づかされます。
(以下)
・他人の人生に過度な関心をもたず、干渉しないこと。
・他人の生活をのぞき見て自分の生活と比べること
・あなたの好奇心やエネルギーは、あなた自身の人生をよくするために使った方がいい。
生きていると、正解や周りの人が喜ぶこと、自分を一番よく見せる立ち振る舞いをしてしまいがちですが、この一冊を読むと、これら全てどうでもいいことに感じます。
失恋の時だけでなく、人生で悩んだ時用に事前購入しておいた方が良いレベルで、人生のバイブルになりうる本です。
(繰り返しになりますが、この本に書かれていることはやや抽象的なので、自分の人生に当てはめていくイメージです。)
■私の一行
自分は何に幸せを感じるのか、自分はどうすれば立ち直るのか、
自分はどんな時に生きていると実感するのかという、自分の幸せを扱うノウハウ
結局は自分が良ければいいんです。この一文で気持ちが軽くなります。
落ち込むのも、落ち込んだ自分を立て直すのも自分なんです。この一文で自分の人生に責任を持って生きようと思えます。
だから、周囲の声に惑わされず、いかに自分を理解し、大事にしてあげることが重要なんだなと感じました。
第6位 ノルウェイの森(下) – 村上 春樹
個人的に大ファンである村上春樹さんの名作です。
あらすじは以下の通りです。
高校時代に親友・キズキを自殺で喪ったワタナベは、新生活を始めるために東京の大学に進学。
そこで、偶然キズキの恋人だった直子と再会する。
お互いに大切なものを喪った者として付き合いを深めていった二人は直子の二十歳の誕生日に一夜を共にする。
しかし、ワタナベの想いが深まるほど直子の喪失感は大きくなっていく。そんな折、ワタナベは大学で小動物のように瑞々しい女の子・緑と出会う。
Filmarks
“愛”、”生”と”死”がテーマとして描かれています。
全体通して、主人公のやたらモテるけど受け身な姿勢や、突然すぎる「死」など、ハルキワールド全開のストーリー展開になっていますが、それでも主人公の感情や、登場人物の本質を突いた発言など魅力的でその世界観に引き込まれていきます。
また、面白いのが主人公が一貫して主体的に「こうしたい!」という明確な思い抱かずにストーリーが進んでいく(直子との再会や、緑との出会い)ところです。
個人的には、緑みたいにぶっ飛んだ女の子が好きすぎて、一時期は緑が登場するシーンだけさらって読んでいたりしました。笑
前述の通り、主人公は無欲ながらも良い環境に身を置いて生きており、一種のロールモデルのような気さえします。
傷ついている時に心を無にして読みたい小説の頂点に君臨する作品だと思います。
■私の一行
幸せになれると思ったらその機会をつかまえて幸せになりなさい。私は経験的に思うのだけど、そういう機会は人生に二回か三回しかないし、それを逃すと一生悔やみますよ。
これは本当におっしゃる通りです。
主人公が緑に心変わりしていることを素直に伝えた時に返されたセリフ(手紙)なのですが、自分の気持ちに正直に向き合うことが大切なんだと。
感覚的に人生を好転させる機会って、数えるくらいだと思います。
その幸せを逃して(失って)しまうと、以降の人生における自分の中の価値基準が下がるような感覚になるというか。
村上春樹さんらしい、好きな一文です。
第7位 コーヒーが冷めないうちに – 川口俊和
本屋大賞受賞作で、映画化もされている作品です。
舞台は、とある街のとある喫茶店。店内の【ある席】に座ると、望んだとおりの時間に戻ることが出来るという。
ただし、そこには『過去に戻って、どんな事をしても、現実は変わらない。』や『過去に戻れるのは、コーヒーをカップに注いでから、そのコーヒーが冷めてしまうまでの間だけ。』などのいくつかのルールがあった。
誰もが一度は経験のある「もしも、あの時に戻ることができたら……」という《後悔》の思い。
様々な《後悔》を抱えた客たちが、今日も店を訪れる。
コーヒーが冷めないうちに
過去に戻れたら何をしたい?誰しもが一度は考えるテーマを扱った本です。
いかにも失恋した時にぴったりな本です。
「あの時、こんなこと言わなければ」「素直に会いたいって言えてたら」考えたらキリがないです。
ただ、いわゆるタイムトラベル作品とは1点だけ異なる点があります。
それは、過去に戻っても未来(=今)は変わらないことです。
この設定、最初は「意味ないじゃん」と思っていましたが、「あ、これが現実」なんだなと思いました。
一度してしまった行動は、どんなに反省して後悔しても取り消せないんです。
嫌なところ突いてくるなって思いました、、、笑
でも、未来が変わらなくても「答え合わせ」はしたくなるもの。そんな心情を扱ったストーリーです。
あの時こうしていれば別れなかったかな?そんなこと考えるのは時間の無駄。
ただ、傷ついた心にこんなにも寄り添ってくれる作品は他にはありません。
■私の一行
きおくを、うしなっても、おれは夫婦でありたいと、おもうから。
どうじょうだけで、いっしょに、いるなんて、まっぴらだ。
夫が認知症になってしまい、妻に宛てた手紙の一節。
切なすぎて、本を読んでいて初めて号泣してしまいました。。。。
好きな人とは好き同士でいたいという気持ちが溢れ出ていて、素敵だなと思いました。
第8位 夜のピクニック – 恩田陸
本屋大賞を受賞している永遠の青春小説です。
高校生活最後を飾るイベント「歩行祭」。
それは全校生徒が夜を徹して80キロ歩き通すという、北高の伝統行事だった。
甲田貴子は密かな誓いを胸に抱いて、歩行祭にのぞんだ。
三年間、誰にも言えなかった秘密を清算するために――。
学校生活の思い出や卒業後の夢など語らいつつ、親友たちと歩きながらも、貴子だけは、小さな賭けに胸を焦がしていた。本屋大賞を受賞した永遠の青春小説。
新潮社
貴子の”賭け”はだいぶ終盤近くまで引っ張られますが笑、
「歩行祭」というテンションがいかにも上がる設定や、その間の主人公やクラスメイトとの会話などが本当に気持ちよく無心で読めます。
失恋で部屋にこもっている時や、誰とも話したくない時でも、この小説を読んでいると友達と会話した気分になります。
なんだか、参加型小説(造語)のような感覚になります。精神栄養剤みたいな。
個人的に、落ち込んでいる友達がいたらそっとて渡してあげたくなる小説です。
■私の一行
昨日から歩いてきた道の大部分も、これから二度と歩くことのない道、歩くことのないところなのだ。こんな風にして、これからどれだけ「一生に一度」を繰り返していくだろう。
今いる場所って、実はもう二度と歩かない道なんだなって思うと急に切なくなります。いわんや、別れてしまった恋人をや。
恋人同士になり、お互いのことはほとんど知るまでの関係性になったのに、「別れ」で跡形も無くなるのは切ないものです。かといって、友達になるのはちょっと、、、
だからこそ、その「一生に一度」をいかに幸せなものにしていくかが大事なんだな、と。
第9位 ナラタージュ – 島本理生
壊れるくらい、あなたが好きでした。
鮮烈なキャッチコピーで描かれている最高純度の恋愛小説です。
あらすじは下記の通りです。
大学2年生の春。泉のもとに高校の演劇部の顧問教師・葉山から、後輩の為に卒業公演に参加してくれないかと、誘いの電話がくる。
葉山は、高校時代、孤独な泉に居場所を与え、救ってくれた教師だった。卒業式の日の誰にも言えない葉山との思い出を胸にしまっていた泉だったが、再会により気持ちが募っていく。
二人の想いが重なりかけたとき、泉は葉山から離婚の成立していない妻の存在を告げられる。
葉山の告白を聞き、彼を忘れようと決意した泉は、自分を想ってくれる大学生の小野との幸せに傾きかけるが、ある事件が起きる―。
ナラタージュ
全てを捧げる恋なんて、人生で何回もできるものではありません。
主人公の泉は、その全てを捧げる恋で振り回され、苦しみます。
なんでダメってわかっているのに連絡してしまうんだろう?
この人が何を考えているのかわからないー。
一度、形が壊れてしまったら修復できない。
読んでいるこっちが辛くなる小説です。。。
個人的には、葉山先生の「僕といると君は幸せになれない」ってセリフが、身勝手すぎて、
でも、追いかける側はなんとなく期待してしまう、切ないワンシーンに号泣でした。。
■私の一行
この人からはなにも欲しくない。ただ与えるだけ、それだけでおそろしいくらいに満足なのだ。
結局、好きという気持ちに歯止めが効かなくなるとこうなってしまうんだな、と感じました。
辛い思いをすることから逃げたくなるくらい愛してしまっている泉の気持ちを最も強く表した一行だと感じました。
相手に見返りも何も求めない。これが本来あるべき愛の形なのかなと。
番外編 2days 4girls – 村上 龍
番外編と記載した通り、完全に趣向を変えています。
心が壊れて捨てられた女たちを預かり、「オーバーホール」することがわたしの仕事だ。
そして今、一人の女を捜して、広大な庭園をさまよっている。
「明日からここに住みます」というメモを残してその人は姿を消した。
彼女を譲り受けた頃、わたしには他に三人の女がいた…。
官能を仲立ちに、人間はどこまで深くお互いに関与できるのか。男と女の関係性を問いかける、救済という幻影の物語。
紀伊国屋書店
簡単に言うと、暴力や性商売などで精神が壊れてしまった女性を「オーバーホール」する男性を描いたフィクション作品です。
謎の庭を延々と歩いている中で、4人の女性を「オーバーホール」する回想シーンが入ったり、主人公の思考が描写されています。
オーバーホールする過程については、独特すぎて「こんな小説あるんだ」という感覚になります。
他人は他人を救うことができないけど、他人に救われることがあるという言葉があり、
救おうと思って救うのではなく、救われる側が勝手に救われる(=精神が治るためのきっかけを与える)ということが終始一貫して描かれています。
■私の一行
カシミアのセーターを着ている人間と化繊のセーターを着ている人間では人格が違うとか、おれはそういうことを言っているわけではない。
最悪なのは、カシミアのセーターが欲しくてしょうがないのに、化繊のセーターしか買えない連中だ。
失恋した時ほど、小説を読んでみよう!
いかがでしょうか。どれも実体験に基づいた効果てきめんの小説を厳選しています。まずは、直感で読みたいと思った本を選び、1冊読んでみてください!きっと、心の支えになってくれるはずです。
最後まで読んでいただきありがとうました!