就職企業を決める際、選ぶ基準は人それぞれ。そこで、ブランド力、年収や社風くらい重要な項目に『勤務地』(全国転勤の有無)があることをお伝えしたいです。勤務地は、娯楽や交友関係に至るまで、日常生活に大きな影響が、、。実際に、新卒入社から2年間地方勤務経験者の筆者が、勤務地の重要性(メリット・デメリット)のリアルをお伝えします。
Contents
筆者の境遇について
19卒で某大手IT系の会社に内定し、入社しました。
都内で一人暮らしをして、会社のネームバリューを使って華の20代を送りたいと思っていた矢先、言い渡された勤務地は「宮城県・仙台市」。
高校時代までは千葉県の実家、大学時代は東京で一人暮らしをしていた筆者にとっては、友人はおろか、旅行でも足を運んだことがない場所への突然の転勤となりました。
就活当時は、総合職で選考を受けており、「全国転勤」ありとは承知していたものの、心の中でなんとなく「自分は東京勤務になるだろうな」と甘い考えを持っていました。
第一志望の企業からの内定だっただけに、内定取り消しとはせず、入社を決め、今に至ります。入社して早2年が経とうしているので、自分なりにメリットやデメリットについてまとめてみて、誰かの役に立てばと考えながら、執筆しています。(100%実体験なのでリアルなお話をお伝えできるかと。)
事前に要確認。勤務地(全国転勤有無)のあれこれ
前提事項として、全国転勤にまつわる様々な噂や、転勤が多い(少ない)とされる業界の情報についてまとめます。
地方勤務は左遷?
よく聞かれる「地方勤務=左遷」。
結論から言うと、この噂を2割ホントで8割ウソと考えています。
確かに、40代過ぎてからの地方勤務は左遷色がかなり濃厚ですが、新卒で地方勤務については、当てはまらないと考えています。
新卒入社で地方勤務というのは、比較的将来を期待されている人(長くその会社に所属することを見込まれている人)に、重要な案件を任せたり、独り立ちへの経験を積ませることがあります。
(決して自分のことをフォローしているわけではないです。)
また、自分の会社の同期を例にとってみても、上位層=東京配属、下位層=地方配属という感じでは決してなく、全体的にバランスの良い配置になっているなと感じました。
※もちろん、段違いで優秀な同期は例外なく東京勤務でしたが。
新卒で地方勤務ということで出世街道から外れたわけではないのでご安心してください。
総合職は全国転勤、一般職は都内(本社)勤務が基本。
総合職で採用される場合、将来的な管理職へのルートや高給が担保されているトレードオフとして、全国各地の営業所や出張所への転勤がついてまわります。
企業として、注力すべき拠点や案件があれば、そこへ異動になるのは総合職になるのが基本です。
一方、会社の事務業務を支援する役割の一般職は、本社勤務になるパターンが多いです。事務業務がメインになるため、転勤の必要がないと考えている企業がほとんどだからです。
全国転勤リスクが低い業界とは?
全国転勤のリスクが低い業界としては、下記5つが多いです。
※企業によるため、あくまで傾向程度にご理解ください。
①不動産デベロッパー
②鉄道
③レジャー施設
④情報インフラ
⑤広告
共通点としては、「移動性が低い商材を展開している」点が挙げられます。
それ以外には、外資系企業・ベンチャー企業・大企業の子会社も転勤はあまり見られません。
前者は会社と労働者との間で決められるジョブ型契約であること、後者は会社規模が小さいため、都心以外の営業所が存在しないのがその理由となります。
地方勤務のメリット・デメリットについて
早速ですが、地方勤務を約2年間経験した筆者が思う地方勤務のメリットについて記載します。
メリット① 家賃が安く、暮らしやすさ◎
東京に比べ圧倒的に家賃が安いです。。。本当にびっくりしました。
現在の賃貸マンションは、下記の内容の全て満たして家賃7万2千円の破格です。
・1R(10.5畳)
・オートロック付き
・独立洗面台
・バストイレ別
・新築
・対面式キッチン
・デザイナーズマンション
・仙台駅徒歩7分(職場まで徒歩7分)
ちなみに筆者は、学生時代に東京・高円寺駅に一人暮らしをしていましたが、これより高い家賃でお粗末なアパートに住んでいました。
おうち時間が快適になる点においては、圧倒的なメリットと言えます。
メリット② 満員電車のストレス回避
上記にもちらっと記載しましたが、職場まで徒歩7分の場所に住んでいます。
朝起きて「あ、今日行きたくないな」って思った日が一度もないですし、朝ゆっくり準備できるので、睡眠時間の確保につながっています。
また、お客さん先への訪問についても基本的には社用車なので、移動におけるストレスもゼロです。
運転好きには割とリフレッシュな時間になると思います。
筆者の場合は、1時間前後の車運転がありますが、clubhouseやラジオなど聞いて気分転勤しています。#コンプラ
メリット③ 仕事に没頭できる
仕事終わりに友達と飲み行こうという発想が消えるので、良くも悪くも仕事に没頭できます。
資料作成を満足いくまで仕上げたり、案件創出のための企業分析をしたり、商材の勉強をしたりと、仕事中心の生活になります。
また、地場の大企業を担当させてもらえることが多く、1年目から本部長同行や執行役員同席の商談なども経験させてもらったりしていました。
また、地方あるあるかもしれませんが、Uターンして働いてる年配社員の方も多く、わからない業務を丁寧に教えてくれたり、可愛がってもらえるのもメリットかもしれません。
メリット④ 趣味や資格勉強に没頭できる
上記と同様に、休日に友達と飲み行こうという発想が消えるので、良くも悪くも趣味や資格勉強に没頭できます。
(※ちょっと矛盾しますが、地方勤務同士で知り合った友達とは比較的仲良くなりますが、メリットではないため割愛します。)
筆者の場合は、まずジムに入会し、GoProを購入し、厚底シューズを揃えてランニングを開始しました。また、親からゴルフセットを譲り受けコースを回ったりと趣味にかけるお金が増えました。
また、資格勉強の時間が増えたので、通信講座をとったりと、自分のために好きなだけお金を使えるのはいい環境だなと感じています。
メリット⑤ 貯金が捗る
交際費の減少や物価が安いため、貯金が捗ります。
筆者の場合、月5万(ボーナスは15万)ペースでの貯金を比較的ゆとりを持って実践できています。
趣味で取得したFPの知識を活用して、積立nisa、持株会、財形貯蓄や仮想通貨(めっちゃ損してる)など手広く貯蓄をしています。
東京に帰ったら遊び散らかしたいです。
メリット⑥ 自分と向き合う時間が増える
何と言ってもこれが一番大きいと感じています。
最近毎日「自分の仕事は地方へ来てまでもやりたいことなのか?」(仕事は非常にやりがいを感じているので割とyesなのですが。)とか「婚期遅れるけどいいのか」(答えはno)とか「年収落としてまで転職するか?」(これはマジで悩んでます)とかずっと自己分析している感じです。
ほんとは上記のような薄いことではなく、ちゃんと考えているので安心してください笑
自分と向き合うのには最適な環境だと最近改めて感じています。
地方勤務を体験してみて感じたこと。
いかがだったでしょうか。この記事が就職及び転職を目指している方の役に立てば幸いです。最初は不安かもしれませんが、環境を楽しめるかどうか自分次第だと強く感じます。逆に、仕事のやりがいなんて自分で見つけるものだから、転勤なんていやと感じる人もいるでしょう。次回はデメリット編を書きますので(分量倍くらいになりそう)お楽しみに!
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