「SONY WALKMAN」のキャッチコピーで好きな言葉の一つだ。
2009年ごろ、きっと自分がまだ中学生くらいの時で、今みたいに「Spotify」や「AmazonMUSIC」といったスブスクが浸透しておらず、好きな歌を好きな時に聞けるようになる前の時代のことー。
iPod touchはCDから落とした歌しか聞けないから、街を歩いていて気になった歌があっても、曲名を調べることができない。
(今考えると想像できないくらい不便だが、そんな時代があった)
だから、必死にメロディを頭に焼き付けた。
テレビなどを見ていて、ふと、メロディと曲名が一致した時には、歌詞を暗記する勢いで耳に流し込んだものだ。
「10代で口ずさんだ歌を、人は一生口ずさむ。」
今年23になったばかりなのに、こんなこと言っても説得力がないかも知れない。
でも、これはモラトリアムを終え、いわゆる「青春」が終わったまさに今だからこそ、誰もが共感できる言葉ではないか、と強く感じる。
「10代の思い出と、歌は密接に関わっている」
なぜか。
音楽には自然と、自分の中の思い出だったり、感情と結びつく力があるからだ。
中学の時、初めて付き合った子に、レコチョクでプレゼントされた歌
部活の試合前によく聞いていた歌
文化祭の準備の時、大音量で流していた歌
塾の帰り道、自分を鼓舞するために聞いていた歌
嘘をついて、やりきれない気持ちの時に聞いていた歌
思い返せばキリがない。
誰にでも似たような記憶があるはずだ。
今でも、その歌を聞けば当時の感情を鮮明に思い出せる。
歌は10代の思い出と切っても切り離せない。
これから年をとって、音楽の趣味が変わることもあると思う。
むしろ、ほとんどの人がそうだと思う。でも、10代の時の思い出と聞いていた歌は変わらない。
思い出と曲の結びつきがなくなることは決してないからだ。
・・・ということを、この前思い立って、「Spotify」で”emotional songs”という名のプレイリストを作り、思い出深い歌だけを厳選してみた。だいたい20曲ほどの60分くらいのボリュームだ。
たったの1時間で10代当時の感情に戻れるものだから不思議な感覚だった。
適当にシャッフルして、あの時こうだったなと思い出に浸る。
過去の栄光に浸ってみたり、挫折した経験を思い返したり、、、
そして自分自身、社会人1年目の夏、秋。
社会人となり荒波に揉まれたこの時期の思い出の歌が、何になるのかと楽しみな気持ちもある。
思い出と歌は結びつく。