深い睡眠時間を増幅することで、”睡眠の質”向上を促す「スマートスリープ」。額と耳の裏に特殊なセンサーを取り付けることで、正確な睡眠ログ取得を実現し、深い睡眠に入ったことを検知すると耳元のスピーカーからオーディオトーンが流し、深い睡眠時間を増幅させます。実際に3ヶ月以上愛用している筆者が感想についてまとめていきます!
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その前に、皆さんの睡眠事情は?
日本人の睡眠時間は世界一短いと言われています。
2018年にOECD(経済協力機構)が行った調査によると、平均睡眠が6時間未満の割合は日本人全体の約40%、つまり4700万人にも及ぶということです。
(筆者も恥ずかしながらその一人です。。。)
この数字は非常な重要なものであり、慢性的に睡眠時間を6時間に制限した場合、最大で2日分の徹夜するとの同様の認知障害の症状が出ると言われています。
※National Library of Medicineによる。
スタンフォード大学のウィリアム・C・デメント教授は、このような潜在的な睡眠不足が日々少しずつ蓄積された状態と慢性的な睡眠不足を「睡眠負債」と提唱しています。
睡眠負債とは、本人には睡眠不足の自覚がないものの、仕事のパフォーマンスや日常生活での活力や判断力が低下するなど、様々なデメリットをもたらすとされています。
フィリップス製・スマートスリープの機能と効果について
上記の通り、仕事や家事が忙しいために、十分な睡眠時間を確保できない悩みを抱えている人が多いと思います。
そんな中、14年の年月をかけて睡眠領域でのソリューション開発を行ってきたフィリップス社が提唱するのが、睡眠時間の確保ではなく、深い睡眠の「質」改善でした。
はじめに、スマートスリープには、具体的にどういった機能と効果を期待できるのかについて説明します。
スマートスリープの機能と効果 その①
額と耳の裏に取り付けるセンサーが「深い睡眠」に入ったことを検知すると、独自アルゴリズムで開発されたオーディオトーン(音)が左右のヘッドバンド内蔵スピーカーから流れ、深い睡眠時間を増幅させます。
なお、オーディオトーンは深い睡眠時に流れているので聞こえて目が覚める事はありません。万一にも、睡眠状態にあわせて、オーディオトーンが自動調整され、体が慣れてしまわないよう高さも毎回変化させているようです。
深い睡眠時間を人工的に増幅することで、短い睡眠時間でも、長時間睡眠に相当する深い睡眠時間の確保を目指しています。
実際の効果として、「72%のユーザーが2週間以内に効果を実感した」とのアンケート結果があります。(フィリップス社調べ)
スマートスリープの機能と効果 その②
スマホ向けアプリ「SleepMapper」にて睡眠ログの記録と、睡眠スコアを可視化することができます。
起床後、下記データが端末側に同期され、アプリ上で確認することができます。
・睡眠時間
・覚醒時間
(睡眠中に脳波が覚醒している時間=起きている時間)
・レム睡眠時間
(目がぴくぴく活発に動く、急速眼球運動が行われている時間=浅い睡眠に分類され、夢を見るのはこの時間中と言われています。)
・深い睡眠時間
(スマートスリープが定める良質な睡眠をしている時間)
・睡眠ブースト時間
(オーディオトーンが流れ、深い睡眠時間が増幅されている時間)
・睡眠グラフ
・睡眠スコア
“睡眠ブースト”というのが、深い睡眠時間を増幅させた時間を表しており、この日は、従来の深い睡眠時間が10分だったのに対して、スマートスリープが57分間も深い睡眠時間を増幅させてくれたことを表しています。
スマートスリープを実際に使ってみた!
実際にスマートスリープを購入した筆者が使ってみた感想についてまとめます。
購入のきっかけは、仕事やプライベートワークが忙しく「短い睡眠時間でも、日中の活動の質を落としたくない」という単純明快な理由でした。
元から睡眠時間が短めであったのですが、睡眠の質が落ちていることが気になっており、そんな中、下記のツイートを発見しました。
「趣味は健康」とかいいながらどう考えても睡眠時間が足りてないことが多いのでフィリップスのスマートスリープ購入してみた。
— 用丸 雅也 (@masaya_yomaru) March 7, 2021
「睡眠は長さから深さへ」。
もし短い睡眠時間でも回復できるならこれ以上の投資はない。
コルク佐渡島さん曰く深い睡眠が10分から60分になったのだそう。楽しみ。 pic.twitter.com/1VwUhIQiui
「睡眠は長さから深さへ。」このキャッチコピーが今の自分に刺さりすぎて即購入をしました。笑
スマートスリープを3ヶ月使ってみた感想
3ヶ月以上使用してみた感想として、
結論から言うと、以前と同様の6時間睡眠でも目覚めが良く、翌日午後でも眠くならないといった効果を実感しています。
記念すべきスマートスリープ使用初日
結果は79点でした。
基準がなんとも言えないですが、睡眠ブーストが+27点されており、これは、深い睡眠時間が最大で18%改善されているとのことでした。
初日は、緊張して(?)寝つきが悪かったですが、
その後、深い睡眠に入り、3時過ぎからは1時間ほどの深い睡眠時間になりました。
以降は、浅い睡眠と深い睡眠を繰り返しながら、アラームをかけた8時前に一発で起床することができました。
水色のラインが入っている部分が、オーディオトーンが流れた「睡眠ブースト」の区間ですが、音には全く気付かなかったです。
睡眠時間と睡眠ブーストの時間、減点有無によっては、睡眠スコアは「100点」を記録することができます。
普段とほとんど変わらない6時間睡眠でありましたが、朝は一回で起きれたし、午後も集中力が切れることなく仕事することができました。
理論値だけでなく、体感的にも納得にも納得できる点数だと感じています。
スマートスリープの使い方について
では、スマートスリープを3ヶ月以上愛用する筆者が、購入から寝る前と起床後の手順について解説していきます。
その1:サイズを選び店頭で購入する
サイズは、M / Lの2種類があり、自身に合うサイズを選択する必要があります。
サイズを選ぶ際は、下記を参考してみてください。
・Mサイズ頭囲:51~58cm
・Lサイズ頭囲:58~67cm
サイズさえ適切であれば、おそらく多くの人が心配しているであろう「寝返りしたときにずれないか心配」ということはほぼありません。
筆者は、同じベットで寝た人を蹴り落としてしまうくらい寝相が悪いのですが、ヘッドバンドが朝ずれていたということは一度もありませんでした。
その2:充電する
本体はリチウムイオン電池内蔵で、毎晩の利用ごとに2~3時間の充電が必要になります。
ちょっとネックだなと思いましたが、
スマートスリープ本体を電源に接続(同期)しないと、その日の睡眠ログが見れない仕組みになっているのです。なので、充電忘れといった事態は起きにくいです。(使用していると、その日の睡眠スコアとログが気になって、無意識的に本体を充電器へ接続していました。筆者自身は充電忘れは一度もないです。)
その3:寝る前にスマートスリープを装着する。
睡眠準備としては、3ステップです。3分あれば完了します。
①スマホとbluetooth接続をします。
②額部分のセンサーが額中央に来るように位置を合わせ、両耳もしっかり覆われるようにしたら、前方のバンド上部の電源スイッチを1秒間押します。
③額部分のライトが青色に変わったことを確認。
これで睡眠準備完了です。
なお、チップは消耗品です。目安として、1枚につき3晩利用可能で、初回購入時に30枚(約3か月分)が付属し、その後は各自の追加購入が必要になります。
金額としては、30個入りで3,270円 (税込)です。
その4:朝起きて同期する。
朝起きてスマートスリープ本体を充電器コードに差し込むと、自動的に睡眠スコアとログが端末へ同期されます。
結果は上のキャプチャーのように出てきます。
個人的に、スコアが楽しみで夜寝る前が楽しみになっています。笑
睡眠スコアでいい点を取るために、寝る前のお酒やカフェインに気を使うようになったし、起床後の点数が楽しみでスッキリ起きれたりと、副次的な効果を実感してたりもします。。。
ジムやサウナに出かけた日は深い睡眠時間がいつもより長くなっており、目覚めもバッチリです!
スマートスリープの口コミについて
これまで筆者の視点のみであったため、客観性を持たせるため、他のユーザーさんの口コミ情報についてまとめます。
あえて、ややマイナス面にも触れておきます。
イヤフォン部分には少し厚みがあるため、寝ている間に耳へのアタリが気になることも。できれば枕は柔らかいものを使う方が良いだろう。またセンサーと肌の間に髪の毛が入り込まないようにして身に着けなければならないので、髪の長い女性は少し面倒かもしれない。
くらテク
やはりヘッドバンド型であるため装着する違和感はゼロではないようです。自分にあった装着方法が見つかれば、筆者のようにストレスフリーで利用可能です。
1. 日本人としては決して顔や頭蓋骨が大きい方ではないと思いますが、最大伸ばしてもバンドがきつ過ぎました。
amazon
理論値でサイズ選択は可能ですが、不安な方は念のため店頭まで足を運んでみることをおすすめします。もちろん、バンド部分でサイズ調整は可能です!
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フィリップス スマートスリープ SmartSleep 睡眠補助装置 ディープスリープヘッドバンド ホワイト HH1610/02
まとめ
いかがでしょうか。個人的には、短い睡眠時間の中でも質を確保したいという方には非常におすすめなアイテムだと強く感じています。実際に利用してみて、睡眠投資という新しい波がこれからくる、そんな予感がしました。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
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